入院したけれど、自分の家に帰宅できる見込みがない
施設に入るきっかけで、家のものをすべて処分したい。
家財道具の一切を捨てて、家を売り、施設入所の足しにするという方も多いですね。
この場合、身近な方が代理で不用品処分のご相談を頂く形となります。
本人不在で行う不用品回収は
本人が不用品のひとつひとつを見送る生前整理とも雰囲気が違います。
今回は、千葉市稲毛区にある公団の一室での不用品回収でした。
相談者は3階に住む70代の男性。
実際に片付けを行うのは2階の3DKのお部屋。
家主は80代後半の女性。
他人ではあるが、何かとお世話になったり、お世話をしたり
近所づきあいのある親しい間柄だったのだそうです。
自分は身寄りがいないから、何かあったらよろしくといわれていたようで、
この時代には珍しく、信頼し、助けあって生活していたことが分かります。
きっと、『ご近所づきあい』というものを経験していた世代同士だから、
という理由もあったと思います。
不用品はタンス・食器棚・冷蔵庫・洗濯機・エアコン・衣類と食器が少々。
とてもシンプルで必要最低限のもので生活されていたことがうかがえました。
お顔はみえませんが、身寄りが居ないからこそ、何かあった時にできる限りご迷惑に
ならないように、と気遣っていたのかもしれません。
これから、一人暮らしの高齢者はどんどん増えます。
孤独死におびえる団塊世代も多いでしょう。
さらに若い世代だと『コミュ障』
結婚しない・子供を産まない そんな世代が高齢者になった時
今よりも状況は深刻になるかもしれませんね。