そもそも、なぜご高齢者の部屋・家はゴミが溢れてしまうのか?
実は、不用品回収の現場で、ご高齢者の方とそのご家族から汚部屋・ゴミ屋敷の処分に関する問い合わせが増えています。
この現象は弊社だけでなく、業界全体でのことです。
ハッキリとした原因は定かではありませんが
- 物を大切にしすぎる
- 不用品を処分する力がない
- 自分でなんでも処分しようとしてしまう
この3つが原因なのではないかと密かに考えています。
日本人は、古くから物を大切に使う民族です。
「付喪神」なんて発想が出てくるあたりにも、日本人的な「物を大切に使う」という考え方が見て取れるかと思います。
ただ現代社会において、物を大切にしすぎるのは、決して美徳ではありません。使えないものまで、いつまでも溜め込んでいたらそれは“物を大切にする”ではなく、“ただ捨てられないだけ”です。
また物がどんどん溜まっていく悪循環に<不用品を処分する力がない>というのもあげられます。
当たり前ですが、高齢者の方が重たいテレビや溜まった雑誌などを1人で片付けるのは、困難です。
「いつか片付けよう」「いつか他の人にお願いしよう」と、自分で不用品を処分する力がないゆえに、「いつか」で溜まったゴミが少しずつ溜まっていく――これも1つの汚部屋、ゴミ屋敷を作る原因だと思われます。
そして、最後は<自分でなんでも処分しようとしてしまう>という、”節約志向”が原因でしょう。
ご高齢の方にとってゴミは「タダで捨てて当たり前」のモノでした。
しかし、今はゴミを捨てるのにもお金がかかってしまいます。
当たり前ですが、私たち「業者」を利用すれば、自分で処分するよりも高いお金がかかってしまう……それがわかっているからこそ、ご高齢の方は「自分でいつかゴミを捨てるから」と、不用品を自分で処分する力がないのにも関わらず、ゴミをため続けてしまうのです。
ご高齢の方の気持ちは、私たちも良くわかりますが、快適な生活を過ごすためには、多少お金がかかっても、ゴミは処分しなければなりません。
でも、そんな困難な高齢者の方の片付けも、<ご依頼者様・高齢者家族の方・業者>の間できちんとコミュニケーションが取れて入れば、スムーズに進みます。
次の章では、そんな高齢者の方の汚部屋、ゴミ屋敷の処分について、プロ目線でアドバイスしたいと思います。
[アドバイス①]親・依頼主・業者できちんとコミュニケーションを取る
高齢者の方の自宅を片付け、清掃までするとなると、本来は高齢者の方(往々にして依頼主の親御さんが多い)の許可が必要です。
しかし、多くの場合、高齢者の方が業者に依頼して、部屋の片付け・清掃を行うことにマイナスイメージを持っていることが多いため、依頼主側が勝手に業者に片付け・清掃を依頼する――という場合が多く見受けられます。
依頼主からすれば、家族であり、勝手に部屋や実家をゴミ屋敷に変えてしまった張本人である親の許可をわざわざ取る必要はない、と思われがちですが、この許可を取らなかったが故に、後々まで続くトラブルになることが少なくありません。
親であろうとも、部屋や実家をゴミ屋敷に変えてしまった張本人であろうと、個人の尊厳は大切にするべきです。
高齢者の方がお住いの部屋や実家のゴミの処分をすべて業者に任せてしまったがゆえに、必要なモノまで捨てられてしまった……なんて可能性もあるので、やはり一度しっかりと親であっても、高齢者の方と業者も含めてコミュニケーションを取るべきです。
たったこれだけのことで、高齢者の方の部屋や実家のゴミの処分が、随分とスムーズにいきますし、またお互い納得してゴミを処分するため、その後のトラブルにもなりません。
高齢者の方を説得するのは、簡単なコトでは無いかも知れません。
でも、業者も含めて話をすると案外スムーズにコトが進むことの方が多いのです。
だから、なるべく高齢者の方の部屋、実感を片付ける際には、親・依頼主・業者でコミュニケーションを取るようにしていますし、それをご依頼者様にも進めています。
(もちろん、ご高齢の方が直接ご依頼する場合は、希望によってはご家族に片付けたことを伏せておくことは可能です。)
[注意!]高齢者の入院時に、安易に飛びつく業者はオススメできません!
「親が入院するから、この機会にゴミ屋敷をなんとかしたい」という方もご依頼主の中には少なくありません。
人によっては千載一遇のチャンスのように思えるかもしれませんが、退院した後に、目も当てられないような、家族間トラブルに発展することもあります。
弊社としては、そういったトラブルにあった方を知っているため、たとえ親御さんが長期に入院する場合でも、必ず親御さんの方にも確認するようにしています。
ご依頼主の方、そしてそのご家族のことを本当に考えるからこそ、このような場合は、安易に「出来ます」と返答はしません。
細かく状況をヒアリングし、ご依頼者とご家族の方に納得して頂けてから、依頼を引き受けるようにしています。
そして、だからこそご家族がいない間に、安易に片付け・清掃を行う業者は利用しない方が良いのです。
もちろん、事前に許可が通っている場合はスムーズに作業にあたらせて頂きます。
[アドバイス②]高齢者の方にとって思い入れのあるモノは他の形にして残す
高齢者の方にとって、断捨離は終活の意味もあります。
業者を利用しての断捨離だとしても、それは同じこと。
しかし、悲しく思えてしまう終活も、現在の技術を利用すれば、楽しい思い出を残しつつ、不要なモノを処分することが出来ます。
たとえば高齢者の方が大切に取っていたアルバムや雑貨は、デジタルデータに変換して保存することによって、次の世代まで残すことが可能です。
また最近では、長く使った着物や浴衣などを子どもように小さく作り直すことが出来ますし、古い家具もリメイクやリサイズして、新しい家具に変身させてあげることもできます。
このように「ただ処分する」だけでなく、今の技術を用いて、データに残したり、他の形にしたりすることで、暗くなりがちな終活を未来志向の<明るい終活>へと変えてあげることだって出来るのです。
[アドバイス③]ただのゴミの処分ではなく過ごしやすい環境作りを
汚部屋、ゴミ屋敷を片付け、清掃するだけが業者の仕事ではありません。
特にご高齢の方が、ゴミを処分した後も住む場合は、過ごしやすい環境を作ることも重要です。
ゴミを処分するのは誰にでも出来ます。
しかし、ゴミを処分した後に過ごしやすい環境を作るのは、誰にでもできません。
きちんとご依頼主と、そこに住むご高齢の方とコミュニケーションを取り、医師の見解や介護福祉士さんのご意見、ケアマネージャーさんのアドバイスなども含めて、その後住む人のために何ができるのか?
そういう住んだ後のことも含めて、汚部屋やゴミ屋敷を片付け・清掃をするのも私たちの大切な仕事の1つです。
<明るい終活>を目指して! 前向きに汚部屋・ゴミ屋敷を片付けましょう!
高齢者の方にとって、自宅の片付けには<終活>という意味も含まれます。
いつかは、自分がいなくなってしまうことも含めて、今ある荷物や将来不要になる品を処分してしまいたい――という方は、少なくありません。
ただ「何を捨てて、何を残すのか」という部分は、業者では決められないため、高齢者の方の部屋や持ち家の片付けは非常に困難です。
やはり最後の最後は、高齢者の方の”意思”が重要です。
汚部屋・ゴミ屋敷の片付けを、タダの片付けで終わらせないためにも、ご紹介したアドバイスをもとに、改めて家族で高齢者の方が暮らす汚部屋・ゴミ屋敷の処分を考えて見ませんか?
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
ゴミ屋敷片付け業者・ゴミ部屋掃除業者なら
関東片付けセンターにお任せ下さい!
《千葉・東京・茨城各地へゴミのプロが出張清掃》
ゴミ屋敷の掃除・汚部屋清掃業者が汚いバストイレも綺麗に致します。
0120-855-999 24時間・365日受付
―――――――――――――――――――――――――――――――――