先日、東京都足立区の自治体から、
ゴミ屋敷を片付けて欲しいという依頼を受けたので、
チームで現場に向かいました。
そこは70歳代の高齢夫婦が住んでいる一戸建ての住宅、
以前から複数のご近所さんから異臭がひどいだけでなく、
景観も悪いので片付けて欲しいと自治体の窓口に
陳情があったお宅ということです。

確かに家の中に入っていないのに、
近くに寄っただけでも臭いがひどく、
マスクなしでは入ることを躊躇う状態でした。
玄関入ってすぐゴミが高積み、床が全く見えない状態でした。

役所の人達が、住人と話し合いをもったものの、
ずっとゴミを片付けるということを拒否されていたのですが、
先日、ボヤ騒ぎを起こしてしまい、
条例の元、強制的にゴミ屋敷を片付けるということになりました。
それで我々清掃会社に依頼があったのですが、
ゴミ屋敷に一歩入ると目に入ったのが玄関先に死んでいるゴキブリでした。
住人の高齢者夫婦から話しを聞いてみると、
家の中に虫が発生しているので、虫
の殺虫効果があるスプレーをまいたということです。

そのせいで、スプレーとゴミや糞の匂いが混ざった悪臭が漂っており、
死んだ虫にわいている虫が沢山発生して、
見た目も気持ち悪い状態になっていました。
最初にゴミ屋敷を片付ける方法として、
家の中にある家具や大きなゴミを外に運びだすのが一般的ですが、
このゴミ屋敷は虫やネズミの発生が多かったので、
ゴミを外に運び出しながら殺虫剤を使用するという方法をとることになりました。

近隣の住人の方にも、
作業をしている間は、窓を開けないようにしてくださいと
協力を求めることになり、大々的な掃除になりました。
1日で終わらせることはできず、最後の仕上げまで三日間。
4トンのトラックを4往復してゴミ収集運搬作業を終えました。