引越しやお部屋の大掃除などを機会に要らなくなった家電や家具を捨てたいときには、不用品回収サービスが便利ですが、
不用品を処分するにあたって、なるべく安く処分したいというお気持ちはどの人も一緒です。同じ業を営む者としてお恥ずかしい話ですが、安く処分したいというお客様の気持ちに付け込んだ悪徳業者が実はいます。不用品回収では、相場が決まっており、一般のご家庭で特殊作業が必要なければ、殆ど上下することはありません。特に目立つのは不法投棄の問題や、
・『無料引き取りと言っていたのに、積み込みを依頼したら作業料金を取られた』
・『処分量に見合わない高額な請求をされた』
といった、料金トラブルがほとんどです。次に多いのは、フローリングや壁を傷つけられた、必要なものも持って行かれてしまった!という事例も、少数ながら存在します。こういったトラブルは消費者センター、国民生活センターでも多数相談が寄せられております。このページでは、 廃家電や不用品を処分したいすべての方にご注意して頂くべく、実際に起こったトラブル例を交えながら、不用品の引き取り業者を選定するにあたって、トラブル事例・注意しておかなければならない事・予防策をご紹介します。
安く処分できたら・・・高く買い取ってくれたら・・・不用品を処分したい方は誰でも思うはずですが、実は全ての不用品がリサイクルできるわけではなく、どの業者様でも大体買取りや無料処分ができるのは製造1年以内の家電、ブランド品、貴金属など、世界中で需要があり、買い手がつくものです。
それ以外の古い家電やマットレス・ベッド・ソファーなどの家具は新品で購入される方がほとんどで、残念ながら中古ではなかなか買い手がつきません。
リサイクルショップで査定をお願いしても、処分費用がかかると言われてしまう事もあります。ホームページで『海外輸出』を謳っているところもございますが、日本よりはるかに物価が低い国への輸出となりますので、ほとんど利益が出ず、二束三文であるという事が現状です。ですが、無料で処分できると思い込ませ、不用品を一式積み込んだ後に何十万円もの請求をするといった手法が横行しています。生活組合では、料金がかかる場合はご相談の時点で必ずお客様にお伝えしております。
引越し業者さん同様、不用品回収は力仕事でありますから、事前に有料での処分となる場合もあることを認識した上で、予算にあった、信頼できる引き取り業者さんをお選び下さいますよう、お気をつけ下さいませ。
これは、実際に当組合に寄せられたご相談です。2LDKほどのマンションの不用品回収の見積りを他社で依頼したそうです。何社か見積りをとった時点で、相場は15万円~20万円ほどである事は分かっていたので、特に警戒はしていなかったとの事。他社より安く、14万円でお見積が決定したので即決し、引越し当日に来てもらう事で日時の調整をしたそうです。そして回収当日。打ち合わせ通り3時間程度ですべて積み込むなり、『想定していた量より大幅に量が多かったのでもう一台車両の手配をしなければならない。車両確保代金と追加作業代金は合計で114万円です』と驚きの言葉が。事前に見積をしているのにそれだけはあり得ないと思いましたが、今日中に退去しなければならないのであまり強く言えず・・・。結局、いくらなら払えますか?と言われ、作業員さんも威圧感があって怖いですし最終的には40万円の支払いとなりました・・・・。値下げに応じたとはいえ、これでは見積りの意味がないと思うし、思い出すだけでつらい体験です。
引越し当日に廃品回収車がそばを走っていたので呼び止めました。本当は全部持って行くつもりだったけれど、ベッド・マットレスとソファーとテレビと洗濯機はできれば捨てられたらいいなと思っていたこともあり、ちょうどいいタイミングでいつものスピーカーでアナウンスをしている軽トラックが通ったので、ほんの軽い気持ちで引き取りをお願いしました。作業してる人もいい人そうですし、回収料金もそこまで高くはない金額でしたので、この時点では難なく処分できたと思いました。ところが後日、市役所の生活環境保全課から連絡があり、不法投棄に心当たりはありませんか?という内容でした。まさかとは思いましたが、郊外の山林に放置されていた不用品が処分したものと一致しておりました。すぐさま自分で投棄したわけではなく、業者に依頼して処分をしたものだという事も説明しましたが、業者の電話番号が分かるわけでもなく、早く撤去しなければならない事もあって、仕方なく費用はこちら持ちですべて再処分をしました。